■魅力的な人が、魅力的な文章が書ける



書く“という行為にはコミュニケーション能力がいります。
会って話すのは、しぐさや表情が見える分、コミュニケーションしやすいです。文章はそうはいきません。目の前に相手がいません読者の顔を見ずに、気持ちを察しなければならないのです。 「これを読んでいる人は、どう思うだろう」「ここ、誤解しないかな」と、読者の気持ちを想像し、感じながら、書きます。これは、かなりレベルの高いコミュニケーション力が要求されています。


「人と話すのが苦手だから、物書きになりたい」というのは難しい話です。人とまともに話しができない人が、文章でコミュニケーションすことはできません。書くのは話すことの100倍難しいのです。そんな甘い世界ではありません。

人は生まれてから、聞く、話す、読む、書く、の順番で覚えていきます。この中で一番難しいのは書くことです。そのため、一番最後に覚えます。

私は文章を書くのは人よりは得意ですが、実のところ、話すほうがもっと得意です。自分では「書く話より、口で伝える話のほうが10倍面白いよ」と言い切れます。コンテンツを文章で発信している多くの人たちも同じはずです。面白いコンテンツを書いている人は、しゃべらせても面白いです。


まずは、話せること。話す内容が、人から「分かりやすい」「面白い」「深い」と言われるようではなければ、書いたものは読者からウケません。会って魅力を感じない人に、魅力的な文章が書けるはずがありません。
コミュニケーション力を上げること。それは結局、自分の文章のレベルを上げることにも繋がるのです。



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