■成果報酬型のセールスコピーを書いて失敗した話



とある企業の依頼で、LPのセールスコピーを15件納品しました。しかし、納品した原稿の内7つはWEBサイトにアップもされず、半年以上の月日が流れたのです(他の8つはアップされました)。痺れを切らした私は、折を見ては、WEB上にアップしてもらえるよう催促。担当者は「繁忙期だから」「今は他の仕事で忙しいから」などと、まともに取り合ってもくれませんでした。「せめてアップする予定月を教えてください」と訊いても無視する始末です。

私が催促した理由は、その企業とは成果報酬型で契約していたからです。つまり、WEBサイトにアップして商品を販売してもらえなければ、私への報酬が一切発生しないのです。


納品から10か月後。


我慢の限界に達した私は、「2か月後の末日までにLPにしてください」と催促しました。翌日、デザインがほとんど施されていない、原稿をただ流し込んだだけのLPを作ってきたのです。私は余りの非礼さに憤怒し、「これは失礼だと思いますよ。しっかりとデザインしてください」とメッセージを送りました。担当者からの返信は目を疑うものでした。「こちらが決めることです」。

まともに使われなかった原稿7つは、労働時間に換算すると約1カ月半分に相当します。それだけの時間と労力をかけたものを、担当者は、デザインもせずにアップしたのです。私からすれば、原稿を捨てられたのと同じです。

しかも、
納品したほかのLPから報酬が発生しているにもかかわらず、報告が無かったことも発覚しました(私が調査してわかった)。この件は、向こうも観念して謝罪し、報酬は振り込まれました。それにしても、ふざけているとしか思えません。

この会社は年商400億を超える知名度の高い企業です。まさか、こんな非礼を働かれるとは夢にも思っていませんでした。その会社が、というよりも、私の担当者(責任者)が、あまりにも道義の知らない方だったのだと思います。

私も、完全成果報酬型で仕事を受けなければよかったと反省しています。最低限、手付金をいただくか、または他のクライアント同様、セールスコピーの原稿を買い取ってもらえばよかったです。

ただ、セールスライターとして一つ上の世界に行くには、成果報酬型は避けて通れない道であるのも事実です。一度作ったセールスコピーが延々と報酬を生み続けてくれる状態は、収益性に大きな影響を与えます。

もし、あなたがセールスライターであり、今後、完全成果報酬で仕事を請け負いたいのであれば、私の失敗から学んでください。最低限、売上管理の権限は得ておく必要があります。具体的には、アナリティクスの管理画面に入る権利です。商品によっては経理書類を見る権利が要ります。なぜなら、セールスライターは、WEBだけではなく、DMやFAXDMのコピーを書くこともあるからです。アナログ媒体で発生した売上は、現場にいるか、経理書類を見なければ管理ができません。管理ができなければ、私がされたように、報酬報告されないこともあるのです。

アフィリエイトの世界でも、売上が発生して確定条件を満たしているにもかかわらず、意図的に否認する広告主がいるとも言われています(アフィリエイタ―からは、証拠を挙げようがない)。広告主は、何万件もいますから、十分あり得る話です。

さらには、私がされたように、相手の気分や状況によって納品した原稿が使われないリスクも存在します。または、WEBにアップされたはいいが、マーケティング活動は一切されず、ほとんど放置される可能性も捨てきれません。依頼主はコストゼロですから、放置したとしても痛くも痒くもありません。しかし、ライターは時間と労力を使っている以上、多大なコストが発生しています。成果報酬は長期的に見て収支が合う仕組みのため、依頼主が積極的にマーケティングしてくなれければ、セールスライターにとっては大きな痛手です。

こうして見ると、Win Winに思える成果報酬型は、セールスライターのリスクが圧倒的に大きいです。ある程度は契約書で予防できると思いますが、リスクをゼロにすることはできません。


成果報酬型の話が来た際は、ぜひ、私の話を思い出してくださいね。




【補足】

そもそもなぜ、依頼主は私のLPの原稿を使わなかったのか。ここからは推測になりますが、商品の仕入れ先と揉めたからだと思います。以前担当者から「今後、Kさんの商品のLPは作らなくていいです。理由は、販売活動に協力してくれないからです」との連絡をいただきました。アップされなかったLPの原稿の半分以上は、Kさんの商品でした。

つまり、

Kさんが販売協力してくれない⇒Kさんの商品を売る気が失せる⇒KさんのLPの優先順位が下がる⇒LPがアップされない

といった流れでしょう。


成果報酬型は、依頼主の常識のなさに振り回されるリスクが付いて回ります。良識ある方ならいいのですが、そうでない方もいます。完全成果報酬型を依頼してくる人間は、どちらが多いのか。一考してみてください。

この問題を別の角度からも語っています。興味があれば一読ください。
「人の気持ちを推量できない人間は、人間関係に不調和をもたらす」



以上になります。




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