魅力伝達法




自分が感じた魅力を文章で綴っても、なかなかうまく伝えられない。
そんな経験をしたことはありませんか?

実は、学校やビジネス現場で教わる論理的な書き方では、魅力を伝えることはできません。
「美しい」などの感覚は主観がメインになるため、客観的な事実に基づく論理的な文章では用をなさないのです。むしろ、論理的に書けば書くほど堅苦しくなり、魅力が伝わりにくくなります。
主観的に感じた魅力を伝えるには、今までとは異なる文章構成が必要になるのです。
そこで今回は、魅力を伝える文章構成をお伝えしたいと思います。





魅力を伝える文章構成は実はカンタン

魅力を伝える文章構成は難しくありません。
以下を見てください。





たったこれだけです。
「出だし」「魅力」「締め」の3部構成です。
実はこれ、NHK番組『美の壺』がこのような番組構成になっています。
身近な『美』を伝える番組でも、この構成が使われているのです。

この文章構成のミソは、魅力を3つ伝えるという点です。
2つでもダメ。4つでもダメ。3つがいいのです。
『3』は、覚えやすい数でもあり、しっくりくるのです。


では、ここで実際に私が描いた事例を、3つ“紹介しますね。










魅力を伝える文章に求められる技術

事例を読まれていかがでしたか?
構成自体は難しくないはずです。しかし、簡単に書けるかと言うと、そうではありません。魅力をより伝えるためには特別な技術が要ります。それは表現力です。

表現力は論理的な文章には必要とされませんが、魅力を伝える文章の場合は極めて重要な要素となります。
私も論理的な文章を書く機会が多いので、表現力を重視した文章は骨を折ります。事例も1時間以上かけて書いたものばかりです。
表現力を磨くには、とにかく書き続けるしかありません。私も勉強を兼ねて、私が美しいと感じたものを書き連ねています。

何かの魅力を文章で伝える機会が訪れたときは、今回紹介した文章構成をぜひ活用してくださいね。



参考:言葉の持つ音と文章が奏でる音楽



その他の文章構成

分かりやすく伝える 分類法

具体的な差が分かる 対比法

読み手の気を引く 逆説法

実体験を元に持論を説く 実体験法

他者の事例を元に持論を説く 第三者事例法

検証して実証した持論を説く 実証法

おっ、何々、へぇ〜、なるほど、分かった法

魅力を伝える文章構成 魅力伝達法