脳が一番活発に動くのは朝です。
そのため、朝は良い文章が書けます。
反対に、駄文を書いてしまいやすいのが夜です。「ラブレターは夜に書くな」と聞いたことはありませんか。
夜は理性よりも情動が優先されやすく、感情に任せて文章を書いてします。
慣れてくれば、情動を抑えながら書けるようになりますが、なるべく、文章は朝書くようにしてください。
「脳が疲れたら糖分を摂取すると良い」と言われています。
脳は糖分を消費するからです。特に文筆は頭を使うため、より多くの糖分を必要とします。
糖分を摂取したい場合、私はバナナを好んで食べます。
バナナには、果糖、ブドウ糖、ショ糖の糖分がバランス良く含まれるからです。
たまに、チョコレートも食べます。
一度頭の中をオフにしてリラックスしたいからです。
考えが行き詰り、筆が進まない時に甘い物を食べると、いい気分転換になります。
行き詰っていたのが嘘のように筆がよく走るようになります。
糖分は、脳に栄養を送る他、気分転換のためにも必要なのです。
文章を書いているときは、基本いつも同じ姿勢です。
同じ姿勢で長時間いると、身体がこってしまいます。身体の疲労感は、文筆作業にも影響を与えます。
疲労感を覚えたら、筋肉トレーニングやウォーキングやランニングなどをするといいです。
身体だけではなく、頭もスッキリします。
時間がない時は、肩や背中を軽く伸ばしましょう。
すると、また集中して文章が書けるようになります。
気分は、文章に大きな影響を与えます。
気分が乗っているときに書いた文章の出来はいいです。勢いに任せてどんどん書いてください。
反対に、気分が乗らないときに書いた文章は、支離滅裂で誤字脱字も多いです。筆を無理に走らせる必要はありません。
これは、他の分野でも同じことが言えます。気分はパフォーマンスに影響を与えます。
文章が書ける気分かどうかを見極めるのも大切な仕事です。
文章で最も大切なのは、誰に充てて書くかを明確にすることです。
文章は誰かにメッセージを伝えるためにあります。その誰かが明確であればあるほど、的確なメッセージが書けます。
たとえば、ダイエット食品を販売していたとしましょう。
20代の女性と40代の女性では、悩みが違うはずです。
20代の女性に向けて書いたメッセージを、40代の女性に発信しても反応はありません。
販促物の反応が思わしくない原因の多くは、ここにあります。
書き手が対象者を絞らず、誰にでも通じるように文章を書いているのです。
その結果、読まれない、理解されない、共感されない文章が出来上がってしまいます。
文章を書く際は、誰か一人だけを想像しながら書いてください。
力強いメッセージが書けるはずです。
不思議なもので、大勢に向けた文章は、一人も伝わりません。
一人に向けた書いた文章は、大勢に伝わります。
文章とはそういうものなのです。
コピーライティングは、お客様のためにあります。
自社のために書くのではなく、お客様のために書くのです。
よくある間違いは、自社が伝えたいメッセージを書いてしまうことです。
たとえば、「この商品は、このような成分が含まれています。これだけの効果があります」と、売り手目線のメッセージになってしまうのです。
企業が伝えたい情報と、お客様が聞きたい情報は違います。
お客様は、自分に関係のない情報だと判断すれば、読むのを止めてしまいます。
読まれるためには、お客様のニーズやウォンツが何かを明確にしてコピーを書かなくてはいけません。
コピーライティングの根本ですが、理解している人は少ないのです。
言葉は刃物です。扱い方を間違えれば人を傷つけます。
言葉を扱う人は、その責任を自覚しなければなりません。
責任とは、人を傷つけない、社会に悪影響を与えないことです。
文章力を磨けば、多くのお客様に商品を買ってもらえるようになります。
それに比例して、責任も大きくなるのです。
最近では、誇大表現をしたり、ウソを書いたりする企業が増え、社会問題にもなっています。
テクニックばかり上手くなって、倫理観が伴っていないのです。
コピーライティングは人を幸せにするためにあります。
コピーライティングを学ぶ人は、このことを忘れてはいけません。