言葉を介して何かを伝える技術に、私は人よりも少しだけ秀でています(仕事ですからね)。
そんな私でも、「伝える」を「伝わる」にするのは、本当に難しいと実感しています。
誰しも、意見や想いが伝わらず、友人と喧嘩してしまった経験があるはずです。親しい間柄で、言葉や声の抑揚、顔の表情などを介していながら、伝わらない場合があるのです。
面と向かって伝えても伝わらないことがあるのですから、コピーだけで何かを伝えようとするのがいかに難しいことか。いや、本当に難しい。
ですから私は、「伝える」を言葉だけに頼る必要はないと考えています。
私は、言葉を書いてお金をいただいています。ですが、言葉を書くことが仕事だとは思っていません。私の仕事は、価値を「伝える」ことだと思っています。そのため、言葉には固執していません。
商品によっては、コピーよりも写真や動画で伝えたほうが価値は伝わります。クライアント先に、「○○の写真を用意してください」「○○の動画を用意してください」とお願いすることも多々あります。
WEBページのコピー制作を依頼されたにも関わらず、動画中心のページにしたことがあるほどです。そのほうが価値は伝わり、結果的に売れるからです。
「伝える」には、いくつも手段があります。
「言葉」「図表」「写真」「イラスト」「漫画」「音楽」「声」「映像」「デザイン」など、商品によって適切な手段を選べばいいのです。ウェイト付けを決めればいいのです。情報量も変えればいいのです。
今後、イラストや漫画、動画による情報発信が流行ってくるでしょう。
従来と比べて、コストや手間が格段に下がってきたからです。私も、イラストを活用し始めました。動画も来年(2015年)から本格的に活用する予定です。
「伝える」手段は適切ですか? 有効な手段は、すべて使っていますか?
そうでなければ、見ず知らずの人には、あなたの想いも商品の価値も伝わりません。「伝える」努力を怠った時点で、伝わらなくなるのです。