持論を展開する上で、説得力は欠かせません。
説得力を持たせる方法の一つとして、事例紹介があります。
しかし、事例紹介をする上で、気をつけたい点が一つあります。
それは、三つ以上の事例を紹介しないことです。二つに留めるのです
「えっ、事例は三つあったほうがいいのでは?」と思うかもしれません。メリットや証拠を提示する際、三つ挙げるのは暗黙のルールですが、事例の場合だけは違います。
その理由は、事例が三つあると、しつこくなるからです。
想像してみてください。誰が何か持論を説き、その証拠として事例を三つ挙げられたときを。
(例文)
「私の考えでは、○○を導入すれば、企業の売り上げは上がる。
では、実際に売り上げが上がった例を紹介します。
A社では、以下の様な改善が見られました。
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B社も同様な改善が見られました。
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C社でも同様な改善が見られました
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なぜ、○○を導入すると、事例のような成果が上がるのか。
その理由は・・・
A社とB社の事例を読んだ段階で、読者は大抵「分かった、分かった」となっています。それ以上の事例を挙げると、洋書のビジネス書のように脂っこい文章になってしまうのです。
もし、三つ以上の事例を挙げたい場合は、さらっと挙げてください。1、2行程度です。
以上のことを注意すれば、読者に無駄なストレスを与えることなく、文章に説得力を持たせることができます。
ぜひ、覚えておいてください。