■WEB記事の作成は、ワイン用葡萄の生産を見習え



WEB記事は量を優先したほうがいいのか、それとも質を優先したほうがいいのか、迷っている人も多いでしょう。長文か短文かの話を耳にするたび、私は「葡萄」の生産と似ているなと思います。

葡萄には、生食用とワイン用があります。生食用葡萄は、一本の樹につける房の数は多いほうが好ましいです。生産量が増える分、農家の収入になるからです。一方ワイン用葡萄は、一本の樹につける房の数は少ないほうが好ましいです。栄養を少ない房に集中させたほうが、ワインにしたとき美味しくなるからです。つまり、生食用葡萄は量、ワイン用葡萄は質が重要なのです。

話をWEB記事に戻します。

つい最近(2016年)まで「長文はSEO効果が高い」と言われ、冗長な記事を書く潮流がありました。葡萄で喩えれば、生食用葡萄の生産方法がGoogleから評価されていたわけです。しかし、その傾向が今年(2017年)に入ってから徐々に変化し、質がより評価されるようになりました。ワイン用葡萄の生産方法にシフトしてきたわけです。

ハッキリと言います。WEB記事はワイン用葡萄を目指すべきです。
Googleがユーザーの利便性を最優先に考えているならば、必ず質に帰着するはずだからです。「知りたい情報が得られる」という結果が同じなら、長文より短文のほうが、ユーザーからしたらありがたいはずです。

少ない言葉で多くを伝えている。文章をはじめ、コンテンツの質を求めれば、必ず行きつく答えです。

1,000文字で伝えていた情報を500文字にして伝える。500文字を100文字にして伝える。言葉の密度が濃いほど「良い言葉(文章)」です。写真も同じです。たった一枚の写真を見ただけで、被写体の状況や感情、ストーリーが読み取れる写真ほど「良い写真」です。漫画、絵画、映画でも同じです(もちろん、これがすべてとは言いませんが)。

WEB記事は、ワイン葡萄の房を作るように書いてください。質の高い記事を書き続けていれば、Googleはちゃんと評価するようになります。




TOPページへ戻る