「セールスライターになるには、資格や認定は必要か?」
端的に言えば、セールスライターになるのに、資格も認定も要りません。必要なのは実績と実力です。この二つ以外は必要ありません。
細かく説明していきます。
まず資格です。
セールスライターに資格といったものは存在しません。資格を発行している機関もなければ、資格がなければ仕事をしてはいけないといった法的な縛りもありません。普通のライターと同じです。
続いて認定です。
セールスライターの認定制度は存在します。ですが、私は認定制度の必要性、存在意義を全く感じません。私自身、認定制度が出てくる前から、セールスライターとして仕事をしていますし、セールスコピーの上手い人たちは皆、認定制度を受けていません。
私は、とあるマーケティング実践会に15年以上前から所属しており、全国の商人たちが作ったチラシやDMを見てきました。会員たちは、「人はなぜ消費をするのか」といった原則を共有しており、各々、お客様に合わせてセールスコピーを書き、実績を挙げています。しっかりとした原理原則さえ押さえておけば、後は実践の場で試行錯誤を繰り返すのが最も腕を上げる近道です。
もし、認定制度を受けるのであれば、実績や実力を付けてからにしてください。
理由は二つあります。
一つは、実績や実力(実戦経験)がなければ、認定制度が本物かどうか、有益なものかどうかの見極めができないからです。有益ではない教育を受けても、それに気づけないのです。
もう一つは、認定だけを有してもかえって信用されないからです。想像してみてください。「実績ゼロ、○○認定セールスライター」とあったら不自然だと思いませんか? 認定と言うのは、何かしらの実績があって初めて映えるものです。実績もなく、認定名だけ並んでいたら、虚飾だとすぐに見抜かれます。
そもそも、資格や認定を欲しがる人は、実績や実力がない人に多く見られます。この二つがない代わりに試験や認定を有して、実力があるように見せたいわけです。資格や認定があれば、集客できると考えているのかもしれませんが、ほぼ意味がありません。
私はコンサルタントもしているのですが、起業を志す人にいつもこうアドバイスをしています。「起業する前から、お客様を作ってお金をもらってください。それが出来ないのであれば、起業してからもできません」と。資格や認定を得なければ集客できないと考えている人は、資格や認定を得ても集客をすることはできません。
資格や認定が仕事を引っ張ってくると考える人間だから、「○○講座を受講した方は仕事が得られます」「仕事を発注します」といった言葉に踊らされて、カモられるのです。しかもカモられていることにすら、気づいていないのです。
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