セールスレターの構成

 

サブキャッチコピーの書き方

 

お客様のメリット|ボディーコピー

 

商品説明|ボディーコピー

 

価格|クロージングコピー

 

保証|クロージングコピー

 

行動|クロージングコピー











セールスレターの書き方





セールスレターの構成は、下の図のようになります。





大きく分けて、キャッチコピー、ボディーコピー、クロージングコピーの3部から成ります。
さらに細分化すると、いくつものパーツで構成されているのが分かります。
書きなれないうちは、図を見ながら書いてもいいでしょう。
そのうち、頭の中で構成が作れるようになります。

これから順を追って説明していきます。









キャッチコピーは最も重要な部分です。
キャッチコピーの出来次第で、本文の精読率が左右されるからです。
精読率が高いと成約率も高まり、売上にも影響を及ぼします。
本文に素晴らしいことが書かれていても、読まれなければ意味がありません。
本文を読ませるのがキャッチコピーの目的なのです。


そんな大切なキャッチコピーですが、いざ書くとなると難しいものです。
コピー1つを書くのに何時間も費やします。
私もそんな経験を幾度もしてきました。
その中で、簡単かつ強力なキャッチコピーを書く方法を発見したのです。
今回、その方法をお伝えします。


手順は、次の通りです。

 

1、対象顧客を明確にする
2、対象顧客の欲求キーワードを拾い出す
3、売りワードを拾い出す
4、欲求ワードと売りワードを合わせる

 

では、1つ1つ説明していきます。

 

ステップ1 対象顧客を明確にする


まず、誰に商品を売るのかを明確にします。
対象顧客が明確にならなければ、欲求が分からないからです。
欲求が分からなければ、欲求ワードを拾い出すこともできません。
結果、良いキャッチコピーが書けないのです。


今回は、分かりやすく説明するために、対象顧客を「夏までにダイエットをして、水着を着たい20代の女性」としましょう。
売りたい商品はダイエット食品です。この設定で話を進めましょう。

では、対象顧客の欲求ワードを拾い出す作業に入ります。



ステップ2 対象顧客の欲求ワードを拾い出す


対象顧客を明確にしたら、欲求ワードを拾い出します。
欲求ワードとは、対象顧客がそのワード(言葉)を見たら、思わず意識が向く言葉です。

人間の脳というのは、関心のあることには常にアンテナを張っています。
たとえば、私は仕事柄、「マーケティング」「セールスレター」という言葉にすぐに反応してしまいます。
勉強法に関心があったときは、「勉強法」「記憶術」「思考法」という言葉が目に入っていました。
このように、人間の脳は関心のある情報に敏感に反応するのです。


「夏までにダイエットをして、水着を着たい20代の女性」であれば、欲求ワードは何が挙げられるでしょうか。
まずは「ダイエット」ですね。
他にも、「夏」「水着」「体重」「スリム」「おなか回り」「痩せる」「海」「恥ずかしくない」「−○kg」 などが考えられます。


また、お客様を特定するワードも出しておきます。
自分を指す言葉に人は敏感に反応するからです。
この場合は、「20代」「女性」がそうですね。


ワードをまとめるると、

「ダイエット」「夏」「水着」「体重」「スリム」「おなか回り」「痩せる」「海」「恥ずかしくない」「−○kg」「20代」「女性」

 

では、続いて売りワードを拾い出してみましょう。



ステップ3 売りワードを拾い出す


さて、続いては売りワードを書き出していきます。
売りワードとは、商品の特徴や良さを表したワードのことです。
これらのワードをピックアップすることで、商品の良さが明確になります。
今回は、ダイエット食品の設定ですので、こちらで売りワードを作りました。


この商品の売りワードは、

「飲むだけ」「美味しい」「カンタン」「味が7種類ある」「リピート率が87%」「女優も愛用している」「安い 1日100円」としましょう。

これで、キャッチコピーを作るために必要なワードが出揃いましたね。
あとは、ワードを組み合わせていくだけです。




ステップ4 欲求ワードと売りワードを合わせる


では、ピックアップしたワードを合わせます。
欲求ワードと売りワードを合わせることで、キャッチコピーができ上がります。
挙がってきたワードは、


欲求ワード

「ダイエット」「夏」「水着」「体重」「スリム」「おなか回り」「痩せる」「海」「恥ずかしくない」「−○kg」「20代」「女性」です。

売りワード

「飲むだけ」「美味しい」「カンタン」「味が7種類ある」「リピート率が87%」「女優も愛用している」「安い 1日100円」です。


では、欲求ワードと売りワードを組み合わてみましょう。


すると、以下のようなキャッチコピーができ上がります。

・飲むだけでカンタンに−5kg痩せられる
・夏までに−5kg 美味しく続けられるダイエット
・夏までに体重を5kg減らしたい20代の女性へ
・20代の女性に大人気 美味しく飲むだけでスリムに痩せる
・飲むだけダイエット 1日100円で30日後には−5kgを実現


いかがですか?
キャッチコピーらしくなりましたね。
考えればまだいくらでも出てきます。


欲求ワード+売りワード という公式だけで、強力なキャッチコピーが作れるのです。


とても簡単で、かつ効果的な方法です。

 

続いてはサブキャッチコピーの作り方の説明に入りたいと思います。






キャッチコピーの下にサブコピーを書くことがあります。
「スリップイン」「セカンドコピー」「ショルダーコピー」などとも呼ばれています。
セールスコピーライターの多くは、このサブキャッチコピーを上手に使っています。

サブキャッチコピーは何を書けばいいのか。

そうお思いでしょう。

サブコピーで書くことは以下の2つです。

1、欲求解消の3大ワード(短時間、簡単、確実)
2、特典ワード(限定、割引、無料、おまけ、増量)



これらすべてを書く必要はありませが、いくつかあるといいです。


たとえば

キャッチコピー「夏までに体重を5kg減らしたい20代の女性へ」
サブコピー「女優○○さんも絶賛した、食後に飲むだけで痩せられるサプリメント。お試し企画!先着50名様限り50%OFFでご提供」


・女優○○さんも絶賛→著名人の名前を出すことで信頼性をアピール
・食後に飲むだけ  →簡単をアピール
・先着50名限定   →限定性をアピール
・50%OFF     →割引をアピール

 

キャッチコピーに「夏までに体重を5kg減らしたい20代の女性へ」と書くことで、注目はされるものの、具体的な内容かはまだ分りません。
サブコピーをつけることで、より具体的な説明ができ、商品の魅力を伝えられます。

「欲求解消の3大ワード」「特典ワード」を書くだけで、簡単にサブコピーは作れます。










キャッチコピーの次は、いよいよボディーコピーです。
ボディーコピーで最初にすることは、読み手の欲求を言い当てることです。
「あなたは○○に悩んでいますよね」と。


もう少し、具体的に書いていきます。
たとえば「○○なとき、○○と叫びたくなるほど嫌な気分になりますよね」というふうに。
具体的に描写することで、お客様は、そのときの様子や感情が蘇ります。
「そうそう、そうなのよ」と共感を得られれば成功です。


このときに、お客様が気づいていない危険性があれば教えてあげます。
たとえば、「この○○という症状をほおっておくと大変なことになります。この○○をほおっておくと、いずれは△△に進行し、あなたの健康を損なう可能性があります……」と。

次にこう提案します。
「そんな悩みや危険を解決する方法(商品)があります」
このとき、商品に「簡単、短時間、確実」などの、セールスポイントがあれば軽く触れておきます。
たとえば、「そんな悩みを7日間で解決する方法(商品)があります」
これで、お客様は興味を持ってあなたの説明を聞く姿勢になります。





次に書くことは、お客様が得られるメリットです。
この商品を使うと、どんなふうに不快を避けられ、どんな素敵な未来が訪れるのかをイメージできるほどに分かりやすく伝えます。
ここで重要なのは、イメージできるほど分かりやすいことです。
人は自分が使用している場面や、欲求を満たしている場面をイメージできないものを購入しません。

その際、メリットが「簡単・短時間・確実」に得られることを、数字を使って説明すると効果的です。
「短時間で御社のコストを削減します」より、「60日で御社のコストを32%削減します」と書いたほうが具体的です。


そのほかの例としては、

簡単・・・「1日1回、サプリを飲むだけで5kg痩せられます」
短時間・・「シャンプーするだけで、シルクのような髪に生まれ変わります」
確実・・・「93%の人が満足と答えました」「あの有名シェフが作った」






実際に使用したお客様の声(感想)を紹介します。
このお客様の声というのは、セールスレターの中でも重要な部分です。
お客様は必ずと言っていいほど、ほかのお客様の声を知りたがっています。
お客様の声ほど、信用できる情報はないからです。


あなたもAmazonのレビューを読んでから、購入を決めた経験はありませんか。
それと同じです。


お客様の声は、数と信憑性が重要です。
お客様の声が数多くあると、信憑性が増します。

しかし数だけでは足りません。中には、 「本当はスタッフが書いたんじゃないの?」と疑って読んでいるお客様もいるでしょう。
疑いを晴らす条件があります。
それは以下の7つの満たすのです。

1、手書きで書かれている
2、顔写真がある
3、名前が書かれている
4、年齢がかかれている
5、性別が書かれている
6、住所が書かれている
7、イラストか描かれている

以上の7つを満たしているお客様の声であれば、 信憑性があり説得力を持ちます。
ぜひ、7つの条件を満たしているお客様の声を集めて下さい。




セールスレターもいよいよ後半です。 ここから商品説明に入ります。
商品説明は、今まで伝えてきたメリットがなぜ得られるのか、その根拠を伝えるのが目的です。
「○○のメリットが得られるのは、○○という天然成分を15%も使用しているからです」というように。
根拠を説明することで、ようやく商品について理解してもらえるのです。


商品説明は、メリットを伝えた後にするのが基本です。
失敗しているセールスレターの多くは、商品の説明を先にしています。いきなり商品説明しても誰も読んでくれません。
まずは「この商品を使うと○○が良くなりますよ」とメリットを伝え、興味を持ってもらってから「その理由は……○○の成分を豊富に使っているからなんです」と、説明するのが正しい情報の伝え方なのです。





続いて証拠の提示です。
先ほどの商品説明では、メリットが得られる根拠を書きました。
しかし、それだけではまだ信用してもらえません。
そこで証拠を提示します。

証拠というのは、社会的信用がある第三者のお墨付き“です。

第三者機関の証明書、有名人の推薦、学者の推薦、専門家の推薦、マスコミでの掲載などがあります。
こういった、社会的信用のある第三者のお墨付き“があると、あなたの伝えている言葉に信憑性が出てきます。
「本当なの?」と疑問視されていたのが「あら、本当みたいね」と信用してもらえるのです。


証拠は、お客様への疑心や心配を取り覘ける大切な情報です。
ぜひ、惜しみなく公開してください。









ここからは、クロージングに入ります。
クロージングの始めは“価格の提示”です。
お客様は今まで伝えられた情報を踏まえ、価格が妥当かどうかを判断します。
もし、価格が妥当と判断し、予算面に問題がなければ購入を検討するでしょう。
そうでなければ購入しません。

価格で大切なのは、お得感です。
お得感を感じるとは、購入への抵抗も少なくなります
お得感を感じるためには、価格を伝える前に価値をしっかりと伝えておくことが大切です。
もし価値を十分に伝えていなければ、お客様は不十分な価値しか見い出せないまま、価格が妥当かどうかを判断してしまいます。
情報が不十分では、お得感を感じることはありません。


余談ですが、よく使われる販促手段に「商品が売れなければ価格を安くする」があります。
しかし、価値が伝わっていなければ、いくら安くしても大して売れません。価値をしっかり伝え、それでも価格がネックとなっている場合のみ“安くする”という手法が有効なのです。





続いては特典についてです。
特典とは、「割引」「無料」「○%増量中」「おまけ付き」などです。
特典は、「通常、これだけで○○円なのですが……今回、特別に○○円にします」と、定価を提示した後に伝えるのがミソです。
そうすると「定価と比べてお得だわ」との印象を与えられます。


もう一つ、特典で大切なことがあります。それは演出です。
たとえば、「50%OFF」と「2本目タダ」の2つの特典があります。
実質上にどちらも同じ価格ですが、後者のほうが消費を促します。
「お得感」を演出しているからです。
このように見せ方一つで特典の魅力が変わるため、売上にも影響を与えます。
特典を提供する場合は、演出を上手にしてください。

 

特典のコツを紹介しましょう。
「割引」「OFF」「値引き」よりも、「無料」「タダ」「進呈」「プレゼント」という言葉を使ってください。より魅力的に映ります。
「安い」より、「無料」に人は飛びつくのです。




続いては保証です。
保証とは、満足の約束です。
保証の提示の仕方は2つあります。


1つは、もし約束が守れなかったら代金はいただかない、という保証。

「約束は守れなかったので、代金をいただく資格はありません」という姿勢です。


もう1つは、成果が出るまで責任を持ってお付き合いします、という保証。

「工事に納得されなければ納得されるまで責任を持って直します」という姿勢です。

保証の形は、上記のいずれかになります。
どちらの保証を使用したらいいかは、扱っている商品やお客様によって異なります。


保証を打ち出すことで、会社の姿勢や品質への自信を訴えます。お客様にはリスクなく商品を購入してもらえます。
結果、購入を促し売上アップにも繋がります。
売り手として、お客様の満足を約束する保証をぜひ打ち出してください。





続いては、限定です。
お客様の中には「また今度でもいいか」と、購入を先延ばしにする人もいます。
しかし「また今度」の今度は、二度と訪れません。
そのまま忘れられ、結局購入されません。


先延ばしを防止するためにも限定は有効です。
基本的には次のように書くといいでしょう。
「この特典と保証を受けられるのは、先着○○名様のみ」。
「早く買わないと売り切れますよ」というメッセージが重要です。
限定とはいえ、あまりにも個数が多いと限定性が弱まります。
限定性は数が少ないほど力を発揮します。


限定性の力をさらに高める方法があります。
それは、なぜ限定なのかの理由を説明するのです。
「○個限定なのには訳があります。それはこの商品に使用している原料が7月しか手に入らないためです。そのためごく少量しか製造できないのです」
このように、限定の理由を説明することで希少価値と真実味が高まり、レスポンスは上がります。


限定と理由は、セットです。
覚えておいてください

 

ちなみに、限定は7種類あります。
1、人数(先着〇名様限定)
2、数量(先着〇個限定)
3、時間(18時〜20時限定)
4、日数(3日間限定)
5、曜日(水曜日限定)
6、客層(女性客限定)
7、条件(1500円以上ご購入の方限定)





セールスレターの最後は、注文先の提示です。
実は、ここはとても重要な個所です。
最後の詰めが甘くて、レスポンスを落としている例がたくさんあります。
レスポンスを落とさないためにも以下の4つを守ってください。

1つ目 注文方法と営業時間を明記する

注文方法とは、電話、FAX、HP、ハガキなどです。
お客様によって、ネットが都合がいい人もいれば、ハガキがいい人もいます。
どんなお客様にも対応できるようにしておきましょう。


営業時間も明記します。
FAX、HPからご注文なら「365日24時間受付」。電話なら「○時〜○時 休日:土日祭」という風に。
営業時間が分からないために、連絡を遠慮してしまうお客様もいます。
注文方法と営業時間を明記するのは基本です。覚えておいてください。



2つ目 決済方法を複数用意する

決済方法とは、代引、クレジット、銀行振込、コンビニ払い、郵便振込などです。
クレジットが使えないというだけで、商品を買わないお客様もいます。
特にネットでは、顕著に現れます。(ネットから注文するお客様の多くは、クレジット決済です)決済方法を多く持ち、それを明記するようにしてください。



3つ目 連絡先を大きく書く

文字の大きさもメッセージです。
小さな文字で連絡先が書かいてあると「できたら、連絡しないでください」というメッセージに感じます。
逆に、大きな文字で連絡先が書いてあると「ぜひ、連絡してください」というメッセージに感じます。
連絡先を大きく書くだけで、レスポンスは上がります。
文字の大きさ一つで、レスポンスは変わってしまうのです。



4つ目 「今すぐ〇〇(連絡方法)してください」と書く

「今すぐ、お電話ください」と加えただけで、レスポンスが10%以上アップした例もあります。行動を指示することで、お客様は次にとる行動が明確になり、迷わなくて済みます。
この一言でレスポンスが向上するのであれば、書かない手はありません。



以上がセールスレターの書き方です。
ぜひ、参考にしてください。



セールスコピーの心得





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原理原則に基づいたコピーライティングノウハウ。